【書評】合格する親子のすごい勉強

「合格する親子のすごい勉強」

著者:松本亘正

「10歳の壁」

難関中学合格率が高いとされる中学受験専門塾代表による著作です。この本で先生はいわゆる「10歳の壁」の存在から、10歳になるまでには、覚えた方が良いことは親が教え、10歳以降は、自分の頭で考える力、自分で答えを導き出す力、物事をつなげて考える力を伸ばしていく必要があると述べています。「10歳以前なら」「10歳以降なら」を併記して、時期によってどのようなことに注意して教育・勉強した方が良いかを解説しています(すべての項目ではありませんが…)。 “【書評】合格する親子のすごい勉強” の続きを読む

【書評】たった5分の「前準備」で子どもの学力はぐんぐん伸びる!

「たった5分の「前準備」で子どもの学力はぐんぐん伸びる!」

著者:洲崎真弘

時間

時間はどの受験生にも等しく1日24時間しかなく、受験日まで残された時間も一緒です。ガン子の時間の使い方に問題があるのを日々痛感していたので、口酸っぱく時間のことは話しましたし、「時間の使い方」という本を買い与えて読ませましたが(実際は親が先に読みました笑)、全く効果がありませんでした(泣)。ガン子は読んだ後に「イイこと書いてあったよー」と能天気に言っていましたが…(苦笑)。時間を少しでも作り出す、時間を有効に使う、受験においては永遠のテーマですね。 “【書評】たった5分の「前準備」で子どもの学力はぐんぐん伸びる!” の続きを読む

【書評】中学受験の失敗学 志望校全滅には理由がある

「中学受験の失敗学」 志望校全滅には理由がある

著者:瀬川松子

異色

新書で刊行され、ネガティブな用語を題に入れる、それだけでも中学受験本としては異色とも言える本です。2008年の出版になりますから、今から10年前に刊行されたものになります。受験本は合格、必勝などポジティブな表題や内容が多い中で真逆であることが、長い間生き残っている理由なのかもしれません。

著者

著者は、四谷大塚系列の塾講師歴のある家庭教師だそうです。「序にかえて」で、ちまたに出回る中学受験合格のためのアドバイスへの疑問が執筆の動機と述べています。また、底辺から浮上して希望通りの学校に入るケースは、実際には一握りの奇跡でしかないが、ここの塾にお願いすればうちの子も…と思わせる効果が大きく、受験産業は大いにそれを活用していると述べているので、受験産業の姿勢に対する疑問もありそうです。 “【書評】中学受験の失敗学 志望校全滅には理由がある” の続きを読む

【書評】小6からでも偏差値が15上がる 中学受験合格法

「小6からでも偏差値が15上がる 中学受験合格法」

著者:齋藤達也

2冊目の受験本

こちらは前々回紹介した安浪先生の本の次に読んだ受験本です。安浪先生が算数が専門であったため、国語が専門の先生の本にはどう書いてあるだろうと思ったのがこの本を選んだ理由です。齋藤先生は「偏差値40からの中学受験 私立中学に行こう」というサイトも開設していて、そちらからもエッセンスは感じとれます。

2012年発行ですから、昨日紹介した有井さんらによる受験本よりさらに1年前のものになりますので、巻頭の合格者の喜びの声も7~10年前になっています。 “【書評】小6からでも偏差値が15上がる 中学受験合格法” の続きを読む

【書評】偏差値40から大逆転合格する100の作戦!

「偏差値40から大逆転合格する100の作戦!」

著者:有井博之&中学受験実践研究会

古参

2013年の出版ですから、賞味期限が短い受験本の中では古参になると思います。多岐の分野にわたり多数の合格体験記や合格作戦本を出版しているエール出版から刊行された本ですのでイメージ的に少し躊躇しましたが、表題につられて購入しました(苦笑)。

著者プロフィールによると、有井博之さんは、長女が6年生の夏に偏差値47になり、そこから起死回生の合格戦略を編み出して桜蔭中に合格させ、そのノウハウを体系化して刊行しているそうです(本書のその一冊)。一方、中学受験実践研究会は、「行ける学校ではなく、行きたい学校へ行こう」を合言葉に、中学受験を突破するためのスキル開発を中心に活動をしていると紹介されています。 “【書評】偏差値40から大逆転合格する100の作戦!” の続きを読む