【書評】たった5分の「前準備」で子どもの学力はぐんぐん伸びる!

「たった5分の「前準備」で子どもの学力はぐんぐん伸びる!」

著者:洲崎真弘

時間

時間はどの受験生にも等しく1日24時間しかなく、受験日まで残された時間も一緒です。ガン子の時間の使い方に問題があるのを日々痛感していたので、口酸っぱく時間のことは話しましたし、「時間の使い方」という本を買い与えて読ませましたが(実際は親が先に読みました笑)、全く効果がありませんでした(泣)。ガン子は読んだ後に「イイこと書いてあったよー」と能天気に言っていましたが…(苦笑)。時間を少しでも作り出す、時間を有効に使う、受験においては永遠のテーマですね。

著者

本書は、関西の有名塾の元算数講師で、現在は受験Labの代表を務めている洲崎先生が書かれたものです。先生は5分という短い時間に着目して、この本ではその5分で実践できる方法を紹介し、それを実践することによって勉強の効率を上げることができると述べています。

内容

第1章は、机に向かう前の「5分」が学習効率を高めるという観点から、授業5分前のウォーミングアップを紹介しています。これによって、授業を効率よく集中して聴くことができるそうです。スポーツ選手を例に挙げて、学力の伸びも「準備」で決まると説き、義務でやる宿題ならしなくていい、宿題の前段階である授業中の習熟度を上げることがむしろ重要と述べていました。授業前に「これからどんなことを学ぶのか?」「知っているものはあるか、ないのか?」「わからない部分はどこか?」など、これから自分が学習する範囲に触れておくことで授業時間の学習効率を上げるだけでなく、良い意味で周りの子を意識させる面もあるそうです。これは自宅学習にも応用でき、自宅で復習する前に親が今日は何を習ってきたか聞いて確かめることで、頭の中を整理して効率を上げることができるそうです。また、毎日寝る前に次の日の予定を5分程度で書かせて、時間の使い方や責任を子どもに持たせることで自分から学ぶ習慣作りをすると書いてありました。

第2章では、子どもが勉強したくなる「環境」を作ることの重要性を説いていました。机のまわりの「不要なものを捨てる」とやるべきことに集中できるので、テキストも含めて不要な物は捨てると述べていました。先生がオススメする“残すべき”算数テキストにガン子が使っていたものが紹介されていて、母親の目は間違っていなかったとニヤッとしてしまいました。また、ノート(使用する種類も)、鉛筆、5色ペン、図はフリーハンド、ファイリングなど先生の考えが書いてありました。

第3章では、苦手な科目ほど伸びる「5分間準備」メソッドとして、自宅での勉強開始前の5分でモチベーションを上げる方法、買い物をするついでに「5分間暗算」で計算が得意にする、寝る前5分の「勉強日記」で復習する、文章を「5分でまとめる(口頭要約)」練習で読解力をつけるといった方法が示されていました。

第4章は、小学校入学前から低学年までに家庭で準備できることが書かれており、中学受験する小学生の親である我々にはもはや手遅れのアドバイスかも…。

私見

タイトルから「5分」という時間にばかり注目しがちですが、実はこの先生の効率良く勉強をすることに対する信条が書かれた本と言えそうです。

(F)

 

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