【書評】偏差値40から大逆転合格する100の作戦!

「偏差値40から大逆転合格する100の作戦!」

著者:有井博之&中学受験実践研究会

古参

2013年の出版ですから、賞味期限が短い受験本の中では古参になると思います。多岐の分野にわたり多数の合格体験記や合格作戦本を出版しているエール出版から刊行された本ですのでイメージ的に少し躊躇しましたが、表題につられて購入しました(苦笑)。

著者プロフィールによると、有井博之さんは、長女が6年生の夏に偏差値47になり、そこから起死回生の合格戦略を編み出して桜蔭中に合格させ、そのノウハウを体系化して刊行しているそうです(本書のその一冊)。一方、中学受験実践研究会は、「行ける学校ではなく、行きたい学校へ行こう」を合言葉に、中学受験を突破するためのスキル開発を中心に活動をしていると紹介されています。

「はじめに」を読むと、中学受験実践研究会は2013年の時点で10年以上の活動歴があり、その活動の中から合格へ導いた内容だけを絞り込んで体系化したものとあります。

100の法則

本書は5つの章にそれぞれ20の法則、合計100の法則を取り上げています。以下の数字を記載した法則は個人的に身に染みたところです(汗)。

第1章 合格のへの習慣を身につける

1.習慣の威力と恐ろしさを知る、3.増やすべき習慣と減らすべき習慣を知る、10.基礎問題に対する習慣、11.継続していたらある日突然チャンスがやってきた

第2章 合格への突破口、志望校対策

主に過去問対策について記述されていますが、個人的には特に目新しいものはありませんでした。

第3章 基幹科目の国語・算数の学習方法

第4章 遅れがちな理科・社会の効果的学習方法

これらの章も個人的には特に目新しいものはありませんでした。

第5章 入試直前期の心構えと仕上げの学習

入試直前期と受験時の精神面に関して主に書かれています(じつはこれが一番重要)。

私見

私個人としてはある程度わかっていることが書かれていました。全体的に極めて具体的に記述されていると言うより、やや概念的に書かれている印象を持ちました。もちろん、具体的に書かれている部分もありましたが、実践的な法則と言うより、親が行き詰った時に読んで、もしかしたら安心する答えが載っている本と言えるのかもしれません。

(F)

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