久しぶりに
休校、緊急事態宣言と時間経過とともに状況が変化していますが、
私の仕事もコロナ禍のあおりを受けており
久しぶりの更新、久しぶりの書評になります。
今回は書評と言ってもマンガです(^^ゞ
『二月の勝者』第7巻です。
毎巻購入していますが、もう7巻になったのですね。
第7巻は2月中旬に発売されていましたが、
忙しくて読むことができていませんでした。
マンガの帯にあるように7月期に柳楽優弥さん主演で
TVドラマ化されることが決定しました。
佐倉麻衣役は井上真央さん、灰谷純役は加藤シゲアキさんです。
楽しみですね。
第一印象
さて本題の本に関してですが、
あれ?今回の本はこれまでで一番軽い?薄い?
…というのが第一印象でしたが、内容はご心配なく!
ここからあとはちょっとだけネタバレ注意です!!
今回のエピソード(講)は9~10月の話になります。
6年生の9~10月は中盤戦から最終決戦(実戦)モードへの
移行期とでも言えるでしょうか?
さてはて、内容は…いつも通りの!?
第56講~第63講 9月~10月
夏期講習が終わり、9月になると
志望校の過去問に着手する受験生が出てくる時期ですが、
そういう時期になると、
親子ともどもそれまでとは違ったさまざまな思いが錯綜していきます。
セリフを引用しながら、少し内容に触れたいと思います。
第56講 「九月の疑念」
嫉妬がうごめく、メンタル勝負の世界。
小学生といえども、比較されたら嫉妬が生まれてきます。
『ここから親子共に皆極まっていきます。』の一文に集約。
第57講 「九月の内紛」
『小学生女子は人間関係で簡単に成績が落ちます。』
女子の取り扱いは要注意ということですね。
自分の娘と接していて実感しています(汗)。
第58講 「九月の計略」
親子の希望が一致しない家庭が出てくる時期。
席替えひとつで女子の雰囲気が一変。
この時期になると親の方が弱気になって第一志望からの撤退を希望する(次講への布石)。
第59講 「九月の不安」
『中学受験での「途中脱落」は受験生本人よりも、親のほうが先に音を上げる。』
親のメンタルを整えることが最優先事項。
抜群の仕込みで生徒自身による気づきを誘導。
第60講 「九月の胎動」
『自分の弱点・理解の穴に直面し続けることは、たかが小学生には想像を絶するほどの苦行。』
『本人の真っすぐな情熱だけでは燃料不足。「大いなる成果」すなわち「合格」を勝ち取るために、「大人の一途な願い」も、子どもの「内なる感情」すらも利用し尽くします。』
第61講 「九月の落着」
『「女子は人間関係で簡単に成績が落ちる」』
『その逆も然り。』
第62講 「十月の紛糾」
最終志望校の面談。
受験生「本人」面談と親面談で別のアプローチ。
『小学生の受験はメンタルの影響が大です。』
『その都度その弱点を把握し復習して埋め合わせる。その地道な作業を辛抱強
く行って初めて、志望校の過去問に取り組み、形式にとことん慣れさせる。』
第63講 「十月の岐路」
親子の希望が一致しない家庭。
『自分が少しでも「行きたい」と思った学校でなければ最後までモチベが保てません。』
『「学校に通うのは自分じゃなくて子ども」』
『もし学校で嫌なことがあったりしても、「自分が選んだ学校だ」と思えば、踏ん張れるでしょう」』
まとめ
内容は至極真っ当!?
通塾組ではない我が家(私)でもうなずける内容ばかりです。
この巻を読むと、子どもは体力のみならず
メンタルの負担が大きいことを思い出させますし、
親の役割が重要だと実感させられます。
「中学受験は親の受験」と言われるのも納得です。
そして、第63講のセリフは親として一番大切にしたい部分です。
次も期待
次の第8巻も楽しみですね。
掲載されている週刊ビッグコミックスピリッツを
毎号購読していないのでよくわかりませんが、
次巻は10~11月頃の「講」になりそうですかね?
このままの流れでいくと12巻程度で完結になるのでしょうか?
それとも次年度に繰り越して話が進むのでしょうか?
先走りすぎですが早くも気になっています。
(F)