結局
これまでこのブログで公立中高一貫校適性検査対策としての作文の学習やそれに関する書籍を紹介してきました。
紹介しておきながら、、、
ガン子は地方の公立中高一貫校から首都圏の私立中高一貫校志望に方向転換したため、結局、公立中高一貫校対策としての作文の学習が中途半端になってしまい、最後までキッチリとやり遂げたと自信を持って言える状況にはありません。
しかし、変に思われる方もいるかもしれませんが、首都圏の私立中高一貫校に志望変更後も作文の学習の一部を継続しました。
なぜなら、ある考えがあったからです。
作文の重要度
「そんなこと当然!」
と言われるかもしれませんが、いわゆる公立中高一貫校の適性検査型試験における作文の占める割合(重要度と変換できるのかもしれません)は、学校(自治体)によって違いが見られます。
銀本(公立中高一貫校適性検査問題集 全国版)を見ると、作文がまったく出題されていない(いなかった)学校から、自分の経験をふまえた数百字の長文を要求する学校までさまざまです。
たった11~12年程度の人生経験で自分の経験をふまえた長文を要求されると、お手上げになってしまう子が続出しそうですよね(^^ゞ
ガン子が志望していた学校の数年分の過去問を見たところ、指定されている字数から考えると作文の重要度がかなり高いことがわかりました(おそらく…)。そのため、作文はある程度時間をかけてしっかり勉強しないといけないと判断して、頭を悩ませながら学習方法を考えました。
それらに関しては
「公立中高一貫校受検における作文対策はどのようにしたのか? 受検国語・作文」
続編の「作文をどのように勉強する? 小学生の作文の通信講座は何がよい? 徹底比較してみました! 改訂版」
でもご紹介しました。
作文対策本
書籍に関しては、
清水先生の『わが子に教える作文教室』の内容を精神的支柱(!?)として、
岩下先生の『書けない子をゼロにする作文指導の型と技』、
宮川先生の『家庭でできる10分作文』、
工藤先生の『国語脳ドリル 作文王』
をおもに利用しました。
それらの本はいずれも素晴らしい本だと思いますが、1冊に絞らず、それらの問題やエッセンスを抽出、混合して勉強しました。
ブンブンどりむ
『ブンブンどりむ』は、
「おすすめ通信教育講座『ブンブンどりむ』を続けて国語・作文を強化! 作文は頭の中を整理するトレーニング」
で紹介しました。
親が作文を評価すると、どうしても評価が甘くなりがちになるか、逆に厳しすぎるかのどちらかだと感じていました。私自身は厳しすぎる傾向があると感じていたとともに、素人の大人目線の添削で実力が伸びるのかという疑念が頭の中でずっとモヤモヤとしていていました。
そんな中でわが家が出した結論は、他人にも読んでもらうこと、すなわち、通信講座の併用でした。
『ブンブンどりむ』は、さまざまな情報を比較して数ある通信講座から選びました。
詳細は、
「おすすめ通信教育講座『ブンブンどりむ』を続けて国語・作文を強化! 作文は頭の中を整理するトレーニング」
をご参照ください。m(_ _)m
わが家で実際にしてしていたこと
実際、公立中高一貫校志望時にしていたことは、
①作文用の書籍を利用して課題を原稿用紙に書く(これは宮川先生の『家庭でできる10分作文』のように無理なく短時間で連日書けるものにしていました)
②親(F)が誤字・脱字やてにをはから、段落、接続詞、重複の有無、冗長ではないか、文章構成、論旨のたてかたなどを添削する
③その後再度作文を読んで確認する
という流れの繰り返しに『ブンブンどりむ』のテキストと添削課題を加えたものでした。
『ブンブンどりむ』では同学年の子が書いた前月課題の優秀作文を読むことができたので(1文だけですが…)、親子ともども勉強になりました(どちらかというと親…苦笑)。
全体的には習うより慣れろという感じだったのかもしれませんが、書き続けることで作文の質が上がっていったのは間違いありません。
志望変更後
作文の学習と『ブンブンどりむ』は公立中高一貫校の受検対策として始めたものですから、首都圏私立中学受験にシフトした後はやめると考えるのが自然です。
しかし、よくよく考えてみると、、、
ガン子は適性検査型の科目で受験する予定はありませんでしたが、最近の傾向として適性検査型の入学試験を実施する首都圏の私立中学校が増加傾向にあります。
そのような状況下で、早々に受験機会の可能性をわざわざ摘んでしまうことに対して抵抗感があったのも多少背景にありますが、作文を学習しつづけることによって国語の記述問題に好影響を与えるのではないかと考えたことと、中学校以降の国語・作文への継続性も見据えて首都圏私立中学入試直前まで『ブンブンどりむ』だけは継続することにしました。
『ブンブンどりむ』の毎月のテキストは量的に無理がなく、どちらかというと難易度が高い方ではないので、作文に慣れる、そして、資料を読み取って知識をフルに使って考えをまとめて書く練習には好適でした(成績が優秀な方には不向きかもしれません)。
わが家のまとめ
地方の公立中高一貫校から首都圏の私立中高一貫校志望になってからは、作文対策本を利用して作文を書く練習を中止しましたが、『ブンブンどりむ』だけは継続しました。
なぜなら、作文を学習しつづけることによる国語の記述問題への好影響と、中学校以降の国語・作文への継続性を考えたからです。
アドバイス的な…
「公立中高一貫校受検を考えているけど作文が苦手…」
と考えているお子さんがいたら、まず50~100字程度で、連日10分程度で書き続けることから始めるのがよいと思います。
課題は今日の出来事とか、今日見たニュースの感想など何でもよく、最初から長文である必要はありません(長文だと添削する方も大変になるので…)。
書き続けることで間違いなく気持ちに“慣れ”が生じます。“慣れ”が生じたら、こっちのもの!同じ時間でも多い字数の作文が書けるようになるはずです。
親はその作文のよいところを褒めたうえで、
「ここをこのように書くと読みやすいよ」
というような指導していくと、実力がぐんぐん伸びるはずです。親として自分の指導に自信が持てない場合は、通信講座などを併用するのもよいと思います。
作文を書くにあたって、語彙力があった方がよいのは間違いないです。ただ、公立中高一貫校の受検対策なら、語彙を増やす勉強をして難しい言葉を使った大人びた作文を書くより、論旨を明確にして自分の言葉でわかりやすく書く方を優先させるべきではないかと思っています(あくまでも私の意見ですが…)。
(F)