「思考力算数練習帳シリーズ シリーズ13 点描写(立方体など)」
発行:株式会社認知工学
本日のお題!?
これまで受験本を中心とした【書評】ばかりの“お父さん(F)”シリーズですが、今日は少し趣向を変えて、受験本、参考書、問題集とは少し違う本(正式には算数練習帳)をご紹介したいと思います。
算数は守備範囲外では???
ということは目をつぶってください。m(_ _)m
描図?描画?
ガン子は、不思議なことに算数の図形の問題が得意でしたが、受験勉強を始めた頃、フリーハンドで図形を描かせると“とんでもない”図を描き、親をあきれさせていました。図形が描けなければ、問題を解くのにハードルが高くなりますよね?(たぶん…)
どうしたらキチンと図形が描けるのか?
頭を悩ませ、
センスが悪いのか?頭が悪いのか?(これは仕方がない苦笑)
などいろいろと考えました。が、結局のところ、ガン子に関しては単純に“数”をこなすことが重要であるとわかりました。つまり、習字を何枚も何枚も書いてうまくなる、絵を何枚も何枚も描いてうまくなるのと同じことだったのだと思います。勉強もいっしょですね(^^ゞ。
最初は、自分でデザインした何かの模様?と思うような図形を描いていたガン子も、何題も何題も図形の問題を解き、反復して図形を描くことで徐々に“まともな”図形が描けるようになりました。
『思考力算数練習帳シリーズ シリーズ13 点描写(立方体など)』
かなりの問題数をこなして、やっと図形が描けるようになるより、何か別のアプローチで効率よく図形が描けるようにならないかなぁ?と思っていましたが、たまたま見つけたのが『思考力算数練習帳シリーズ』です。その中の『思考力算数練習帳シリーズ シリーズ13 点描写(立方体など)』を購入してみました。
点描写って、何だろう?
点描写は、格子状の点と点を結んで、手本と同じように図を描くことです。点と点を結ぶ作業は運筆の(鉛筆を運ぶ)練習になるとともに、図の位置や形を一時的に記憶することで短期記憶の訓練にもなるようです(科学的に証明されているのかどうかはわかりませんが…)。
『思考力算数練習帳シリーズ』には多くのタイトルがありますが、『点描写(立方体など)』は、点描写をしながら、立方体などの立体感覚を養うことを目的としています。さらに、複雑な図形をミスなく、正確に写すことで短期記憶のよい訓練となり、結果的に単純な計算ミスや書き写しのミスなどを減らす訓練にもなるそうです。
算数が得意で難関上位校を受験するような子どもは別にして、ほとんどの子どもにとって、立方体などの立体図形をうまく描くことは難しいはずです。大人でもなかなか描けませんよね。少なくとも私自身は…(汗)。
この練習帳で立方体などの立体図形を点描写で繰り返して描くことで、紙の上(平面)での立体図形の表現が自然と理解できるようになりそうです。試しに何ページか描いてみましたが、大人でも(大人だから?)サクサク描けるわけではなかったです。
1ページ1題、50ページ強のうすい練習帳ですから、図形がうまく描けなかったり、平面での立体表現ができないお子さんはトライしても良いのではないでしょうか?500円(税抜)ですから、懐もそれほど痛みませんので。
できれば、時間的に少し余裕がある時期、通塾中ならば6年生の過程になる前に『点描写(立方体など)』をして立体感覚を養っておくと、中学入試の難問もより理解しやすくなる!…と思います。
『思考力算数練習帳シリーズ』には、先に書いたように多くのタイトルがありますから、お子さんそれぞれの弱点に応じたものが見つかるかもしれませんね。
(F)