「作文をどのように勉強する? 小学生の作文の通信講座は何がよい? 徹底比較してみました! 改訂版」
作文の通信講座に関するブログがあまりにも長文との指摘を受けましたので、二分割して一部加筆しました。m(_ _)m 今回は、それでも長いですが…(^^ゞ。
前回からの続きになります。
第4版2020年(最新版)はこちら。
【注意点】
ガン子が6年生になってから検討したので、基本的に6年生の講座を中心に記載しています。
ただし、記載した受講費は、2018年6月現在のものです。
また、アフィリエイトなど利益誘導や利益相反はございません。
星の数ほどではないけど結構多い作文の通信講座
③Z会小学生の通信教育 小学生コース専科作文 5年生・6年生
⑤ドラゼミ
⑦言葉の森
受検・受験目的でなければ他にもたくさん検索にヒットしました。
進研ゼミ小学講座 作文・表現力講座 4〜6年生
◎文章を書いて表現することの面白さ、楽しさを実感できる
◎わかりやすく書くために必要な読む力・考える力・書く力の3つの力を養う
◎赤ペン先生の個別添削指導で作文力を伸ばす
【実際の内容】
安心安定の進研ゼミ!?(笑)
メインテキスト 約60ページ、書き方とアドバイス 約36ページ、1回あたりの取組時間 1回約20分×2カ月に7回。平日は進研ゼミ小学講座、週末は作文・表現力講座が学習モデル。
進研ゼミのオプション教材(追加)で、進研ゼミを受講している人向けの講座です。週1回20分の勉強を目安としてしています。
追加教材のため、1回(2カ月分)あたり 2,975円(税込)と価格は低め。
学研通信講座 作文コース 3〜6年生
◎教材に自信あり! 読書教材・作文教材からなる学研オリジナル教材を使用
◎ていねいな手書きの添削
◎4学年分の教材をご用意
【実際の内容】
1カ月のスケジュールは、1~2週めに読書教材を学習します。3~4週目に作文教材を学習して、作文を仕上げたら提出します。添削が戻ってきたら見直すという流れです。
大手他社より長い小学3~6年生のコースをグレード1~4に分類して開講。特筆すべきは、実際の学年とは違う学年のコース、たとえば、3年生が6年生のコースを受講可能です。年度内での変更可能で、学年が書かれていないコース(グレード)なので、グレードを下げても子どものプライドが傷つきません。
学習時間の目安は、1週間に30分~1時間程度としています。
入会時に入会金5,400円(税込)、月額3,240円(税込)。
Z会小学生の通信教育 小学生コース専科作文 5年生・6年生
③Z会小学生の通信教育 小学生コース専科作文 5年生・6年生
◎「文章を書く手順」を学ぶことができる
◎一生役に立つ文章表現力の土台を作ることができる
【実際の内容】
難関校ならZ会!? E光ゼミナールでは、作文講座をZ会に外注(特注)していました(2017年当時)。
作文が苦手な方、表現力を伸ばしたい方におすすめとのこと。
「エブリスタディ作文」という冊子の毎月3回の学習で、その月の「てんさく問題」が自分の力ですらすら書ける段階まで到達するように構成されているそうです。
「作文スタートブック」という補助教材あり。
学習時間の目安は、「てんさく問題」を含めても週1回程度の学習とのことですが、時間に関しての記載はありません。
6年生専科作文は11カ月分(4月~翌年2月)の会費で、月額4,760円(税込)。6カ月払い、1年払いで割引あり。
ブンブンどりむ
◎公立中高一貫校の受検記述対策ができる!
◎資料を読み解く「情報活用力」が身につく!
◎短文から長文まで、課題作文のコツがわかる!
【実際の内容】
作文講座に特化しているため1~6年生までのコースがあります。6年生対象は、「バッチリ完成コース」です。
毎月の教材内容は、32ページのテキスト、問題6ページの模擬テスト、時事問題対策の副教材(毎日新聞社の『Newsがわかる』、「時事シート」)です。
「バッチリ完成コース」のテキストは、長文を読解して解答を記述する力の養成はもちろん、他教科の知識も活用して、文章にまとめる「新しい国語の力」を完成させることを目標にしています。
「作文かきかたBOOK 」という副教材あり。
学習時間の目安は、1日10分程度としています。もちろん、模擬テストは10分ではできませんのでご注意を。
1年生は月額4,860円(税込)、2~6年生は月額5,346円(税込)。6カ月払い、1年払いで割引あり。きょうだい割引あり。
ドラゼミ
⑤ドラゼミ
◎「基礎」→「プラスα」の段階的な学習
◎多彩な問題に触れ、活用力の土台を作る
【実際の内容】
小学館が開講している通信講座です。通常の国語の添削テストの中で作文を指導しています。
メインテキストは「算数・国語」が1冊にまとまっています。どちらの教科も「基本学習ページ」と「がんばりプラスページ」で構成されています。
学習時間の目安は明記されていませんが、「1日見開き2~4ページ」が一日の学習量としています(国算問わず)。
6年生は月額4,737円(税込)。6カ月払いで割引あり。オプションコースでテレビドラゼミあり。
白藍塾の通信講座
◎本が好きになり、作文が得意になる子を育てたい
◎未来の社会で役に立つ「発信」「活用」の力を育てたい
◎作文を大いに楽しもう!
【実際の内容】
代表作『頭がいい人、悪い人の話し方』などの著作がある樋口裕一氏が塾長を務める小論文・作文の専門指導塾です。学研グループとコラボレーションもしているそうです。
小学生は大きく分けてレギュラー講座(3コース)、入試対策講座、クラブ講座(2コース)の3系統。
オリジナルテキストと添削という一般的なタイプ。
学習時間の目安は明記なし。
入試対策講座(全6回)は、入会時に入会金5,000円(税込)、受講料33,000円(税込)。
言葉の森
⑦言葉の森
◎単に作文を書いて添削を受けるのではなく、家庭での音読と対話と読書という日常生活での国語的な取り組みを重視
◎生徒が長文を読み似た例などを考えた上で、毎週の電話で先生が書く項目を事前に指示する形で進める
【実際の内容】
中根克明先生の電話指導もある個性的な作文指導で、小中高一貫指導が可能です。
教材は、課題集。毎週送られて来る教材は、「山のたより(先生からの評価や講評)」、「言葉の森新聞(教室からのお知らせなど)」。別便で前週の作文の添削されたものが返却。先生からの電話の説明は10分程度で、内容は前回の作文の講評と今回の課題の説明。
作文を書く時間は、小学生で1時間/週。毎日の自習、読書を推奨。
入会金10,800円、受講料(小学生)は月額8,434円。携帯電話で電話指導を受ける場合は受講料に月額1,080円が加算。
受験コース(受験用作文小論文特別指導)は、言葉の森の生徒で受験の教科に作文小論文がある場合、通常の作文指導を受験用の特別指導に切り替えることができます。通常の受講料プラス月額 3,240円。
クレア作文学校 通信講座
◎「作文の書き方の基礎」そのものを伝える
◎「小説のような文章」が書けるようになる
◎作文初心者・作文を苦手にしている人が対象
◎文字を書くのが楽しくなる
【実際の内容】
「わが子を算数・数学のできる子にする方法」などの著作がある小出順一氏が校長を務める講座です。
コパー、シルバー、ゴールドの3コース。添削、動画の有無でコース分けされています。
PDF版テキスト42ページ(6ステップ)、動画全110分(6ステップ)。
添削指導(6回)があるゴールドは、受講料30,000円(税込)。
それぞれに特徴
進研ゼミの作文講座は、進研ゼミを受講している人向けのオプション教材(追加)という形になります。ガン子は、進研ゼミを小学校1年生から受講し、途中から中学受験講座に切り替えていました。電話でベネッセに確認したところ、中学受験講座を受講している場合、作文講座の追加は不可とのことで受講を断念した経緯があるので注意が必要です(2017年度、現在は要確認)。
大手の学研やZ会の作文講座は、オリジナル教材と添削というオーソドックスなタイプで、1週間に1回程度の学習になります。どちらも受検・受験向けとはうたっていません。学研には入会金があるのが、親としては気になるところでしょうか。
ブンブンどりむは、作文講座しかない特化タイプです。「公立中高一貫校の受検記述対策ができる!」と明記していることが他にはない特徴です。20年以上の歴史や明治大齋藤孝教授の監修もありますが、個人的には名前で損をしている気がします(笑)。
ドラゼミは、純粋な作文講座ではありません。通常の国語の添削テストの中で作文を指導していますので、国語の講座の中で同時に作文も学習したいというご家庭向けだと思います。逆に、我が家のように作文講座だけ受講したい場合は検討から除外することになると思います。
大手ではない通信講座は、校長・塾長の個性がそれぞれ出ていると思います。単に作文のテクニックを学習・会得するものから、国語を通して作文を習得していくものまで個性がはっきりしているようです。
言葉の森のように先生の電話指導があるところもあります。これは好き嫌いがはっきり出るかもしれません。
大手ではない通信講座の受講料は、全体的に高めです。
今回ご紹介した通信講座以外にもたくさんの講座があります。詳しく調べてみるとそれぞれの講座に特徴があることがわかりますので、それぞれのご家庭にマッチしたものが選択できるのではないかと思います。
受講する際には、お子さんのためによく検討なさってください♪
(F)