時間がありあまる
今回の新型コロナウイルス感染症の流行による臨時休校で
子どもたちは時間をもてあまし、親は勉強が遅れてしまうと心配していたら、
いつの間にか春休みに突入してしまいました(汗)。
先月の東洋経済オンラインに『国語の「読解が甘い子」が激変する具体的な方法』
という記事が載っていました。
言葉の森代表である中根克明先生の記事です。
こういう時こそ普段取り組むことができない読解力のトレーニングに
取り組んでみたらいかがですか?と提案しています。
今回はその内容を紹介いたします。
国語力のトレーニング その1 読解問題は保護者も一緒に理解
読解力と言ったり、国語力と言ったり、少し分かりにくい記事ですが、
中根先生によると国語力のトレーニングでは大切なことが2つあり、
ひとつは、『読解問題は保護者も一緒に理解すること』です。
単に正解を理解するだけでは不十分で、
なぜ不正解なのかもきちんと説明できるように、
(感覚的ではなく)論理的に解く方法を親がしっかり解説する必要があると説いています。
できなかった問題を親もいっしょに解いてみることが重要で、
親が説明できない場合は難解な問題として解けなくてもよいそうです。
国語力のトレーニング その2 問題と解答を繰り返し読む
ふたつめは、
『記述・作文問題の対策は書く練習をするよりも、まず問題と解答を繰り返し読むこと』
です。
国語は浅く理解するか、深く理解するかという濃淡差が学力の差になるので
5回以上繰り返し読むことが重要としています。
さらに…
さらに大事なことは、難しい文章(の内容)を読み取る練習をすることです。
そして、難しい文章を繰り返し読むのに適した一番よい教材は何か?
それは過去の入試問題(過去問)。
過去問は正解が1つになるように細部まで緻密に作られているからです。
いざ実戦 2017年の学芸大付属世田谷中学校の問題
さて、この記事に取り上げられている過去問は、
2017年の東京学芸大学付属世田谷中学校の問題です。
荻原浩さんの「時のない時計」(『海の見える理髪店』集英社 所収)から
引用されて問題が作成されています。
この記事に引用されているのは2問です。
答え合わせ
子どもだけでも正解を出せそうな問題だと思いますが、
幸いにも私も2題とも正解することができました。
子どもたちとは人生の経験値が違いますから、
消去法を用いながら答えを導き出すことは可能でした。
学問に王道なし⁉
タイトルにあるように
『国語の「読解が甘い子」が激変する具体的な方法』なのかわかりませんが
学校も塾も休みなら、親が面倒を見なさい!、
そして、良質な問題を繰り返し読み、内容を読み取る練習をしましょう!
というのが結論でした。
えっ!進学塾がしていることと同じ?
我が家の三人四脚親子受験における国語(読解)の勉強でも
過去問を中心とした問題演習を少しでも多くするようにしていましたから
結局はどれも同じ。
学問に王道なし⁉…おあとがよろしいようで。
(F)