首都圏の中学受験の過熱ぶり

 

11年ぶりの4万人超

ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、

本ブログをリンクさせているツイッターのアカウントがあります。

(⇒こちら @oyakojuken_com)

最近、そのアカウントのTLをよく見ているのですが、

ダイヤモンド社の教育情報のアカウントが

森上教育研究所による2020年2月1日午前の

東京・神奈川中学入試受験者数の暫定集計をツイートしていました。

そのツイートによると暫定集計値は、41,310名。

2019年の39,761名と比較して+1,594名で

4万人を超えたのは2009年以来とのことでした。

森上教育研究所がどういう方法で集計しているのかわからないので

データの信憑性に疑義があるともないとも言えませんが、

同じ研究所が同じ方法で集計しているのでしたら

集計した数字を比較しても大きな問題はなさそうです。

 

男女別学校

その集計によると、、、

昨今の共学校人気(と大学付属校)の反動なのかわかりませんが

別学校の伸びが大きいそうです。

共学校、別学校にはそれぞれ特徴があり、

それぞれに一長一短があると思います。

どちらが良いという議論は不毛で、

どちらが自分の子どもに合っているかで判断すべきことですね。

個人的には、別学の経験がありますので、

人生の一時期に別学を経験するのもありだと思っていますが、

子どもに別学を強制するつもりはまったくありません。

 

不安の発露

東京・神奈川など首都圏ではたくさんの私立学校があります。

ほぼ公立しか選択肢のない地方都市と異なり、

何十年も前から中学受験をする子どもが一定数いますが、

少子化が進んでいる中で今年受験者数が増加したのは、

親が子どもの将来、特に進学に対して

不安を抱いていることが一因なのでしょうね。

 

不安の原因

その不安にはさまざまな原因があると思いますが、

ご存じのように、原因のひとつは大学の定員の厳格化だと思います。

定員の厳格化により難関校→上位校→…→底辺校というように

偏差値上位大学から下位大学への志願者のシフトがあり

いわゆる「Fラン大学(底辺校)が関東から消滅した!」

と報道されたことと無関係とは考えにくいです。

それはこの何年かの大学付属校人気とも合致しています。

 

本当の意味での目的

何年にもわたって受験勉強をするのは大人でも大変なことです。

そして、入試を見事突破したとしても

また、たとえその学校が大学付属校であったとしても

その先が「何もしなくてもよい!バラ色!」というわけではなく

多くの場合、大学進学を見すえたカリキュラムに組み込まれ

いやが応でも間断なく勉強を続けなければいけません。

私立中学に入学したら受験前のようには勉強しなくてもよいと

勘違いしているお子さんもいるとかいないとか…。

中学入学後にいわゆる燃え尽き症候群になるお子さんもいるそうですので

中学受験をして私立中学に入学する目的や意義を

日ごろから自分の子どもと確認しておく必要がありそうです。

(F)

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