伝説の国語教師!? 筑波大学付属小学校白石先生の国語 「3ステップでわかる文章読解」と「図解で文章読解」

『筑波大学付属小学校白石先生の国語 3ステップでわかる文章読解』

『筑波大学付属小学校白石先生の国語 図解で文章読解』

監修:白石範孝

過日受検を目指していた…

何回かブログに書きましたが、ガン子は、首都圏私立中学受験を決断する前に居住地(地方都市)の公立中高一貫校の受検を目指していました。E光ゼミナールの公立中高一貫校コースに通っていたものの、宿題に追われているだけの娘を見て、親としては

「こんな勉強で大丈夫なのか?」(合格するのか?)

と思っていました。

「彼を知り、己を知れば、百戦して危うからず」

その頃、まずは現状を理解するために全国の公立中高一貫校の過去問集である「銀本」を5年分入手して、親が手分けして片っ端から解いて、分類していきました。

解いて、分類してみてわかったことは、全国的に流行があること(同様の問題が同じ年に出題されること)、違う都道府県の学校で反復があること(同じ問題が別の年に違う都道府県の学校で出題されていること)、学校によって問題の傾向がはっきりあることなどでした。

受検国語

国語に関しては、作文の内容、文字数などの扱いも含めて、学校によって差が大きい印象を持ちました。ガン子が目標にしていた公立中高一貫校の問題は、長文読解、作文とも付焼き刃の対策では対応することが困難ではないかと感じました。

今回は、そんな思いを抱いていた中で最初のステップとして勉強した国語の参考書・問題集をご紹介します。

作文に関しては、結果的に無駄になってしまいましたが、我が家で行った対策を別の機会にアップします。

伝説の国語教師

白石範孝先生は、東京都公立小学校、のちに筑波大学附属小学校(定年退職)で教鞭を執られ、現在は明星大学教育学部教授をなさっています。長い間「考える国語」というテーマに向き合い、授業づくりなど国語教諭のための授業を展開してきた「先生の先生」で“レジェンド”とも言える国語教師です。

『3ステップでわかる文章読解』

白石先生は“先生のため”の著作が多いですが、子ども向けに執筆なさった本のひとつが『3ステップでわかる文章読解』です。

先生は文章を読み取るために、まず「方法」を教えるという信念をお持ちです。その「方法」には3段階あって

第1段階: 文章を図解して(*)全体の構成をつかんだり、イメージを作ったりする。

第2段階: 細部を読み、関係をつかむ。

第3段階: もう一度全体を読んだり、イメージを明確化したりして、主題や要旨をとらえる。

です。流れとしては、全体→細部→全体になります。この本ではこのような流れで、説明文、物語文、詩を学習します。

*: 『図解で文章読解』からつながります(後記)。

実践

まず学習前に、説明文を読む10の観点、物語を読む10の観点、詩を読む5の観点を頭に入れておく必要があります。

そして、それらをふまえて例題を解きながら、先生の「方法」を身に付けていきます。

はい、言うは易しですね。初学ではそう簡単にはいきません…(汗)。

導入として

『3ステップでわかる文章読解』を使ってガン子と勉強してみて、問題の難易度は高くないですし、「方法」が徹底されていますので、受験とは関係なく、小学校国語の文章読解の導入、頭の整理にはうってつけではないかと思いました。

なんとなく国語の読解をしていたというお子さんにはピッタリで、逆に、すでにハイレベルに達しているお子さん向きではないと思います。

図解で文章読解

白石先生の著作には、低学年~中学年用に『図解で文章読解』もあります。

出版は『3ステップでわかる文章読解』よりあとになりますが、内容はより簡単ですので、『3ステップでわかる文章読解』で勉強する前の子どもが対象になります。

偶然

『3ステップでわかる文章読解』との出会いは偶然でした。その存在をどのような経緯で知ったのかはっきりとは覚えていませんが、以前紹介した作文の本を検索していた時に『岩下先生の本』(岩下先生も先生の先生)とともに引っかかってきたのだと思います(同時期に購入したので…)。

残念ながら、もはや絶版になっているようで、Amazonではプレミア価格で販売されています。我が家は地方都市の郊外にある大型のT屋書店で手に入れることができました。地方都市の書店にはまだまだお宝が埋もれているかもしれませんね(笑)。手に入れることができて本当にラッキーでした。

(F)

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