パワーワードは大逆転『中学受験 大逆転の志望校選び 学校選びと過去問対策の必勝法55』 安浪京子

『中学受験 大逆転の志望校選び』

~学校選びと過去問対策の必勝法55~

著者:安浪京子

大逆転

安浪先生は、中学受験業界・界隈では有名な先生ですね。「授業料1時間2万円、なのに3年待ち!超人気家庭教師」という少々大げさなコピーがついてしまう先生です。これではTV 金曜ドラマ『下剋上受験』の徳川家でないと依頼することができませんね。少なくても我が家は無理です(苦笑)。

4月に前作の『中学受験6年生からの大逆転メソッド』をご紹介しました。『中学受験 大逆転の志望校選び』はその続編であり、最新作です。

ちなみに『中学受験6年生からの大逆転メソッド』は2019年度版が出版されています。こういうアップデートは◎です。

本のタイトルの視点に立つと、安浪先生は「大逆転」がパワーワードのようですね!

マトリクス

今作『中学受験 大逆転の志望校選び』のキーワードは「マトリクス」です。もちろん、キアヌ・リーブスのあれ…ではありません(^^ゞ。同じ英単語でもあちらは「マトリックス」と訳されています。

「マトリクス」は前作『中学受験6年生からの大逆転メソッド』にも出ていましたが、今作では前面に出てきました!

簡単に言うと、校風と過去問には学校によって傾向があって、「校風マトリクス」で子どもに合った学校を探すことができ、国語・算数・処理力の「過去問マトリクス」で学力的にどの志望校を狙えるかを知り、志望校合格のために効率的な学習をしましょうというストーリーです。

中学受験評論家・カウンセラーの先生方が考えていることを「マトリクス」という言葉で表し、実際に図にしているところがこの本の価値なのだと思います。

注:この本での「マトリクス」は実際の意味ではなく、「マトリクス図」を指しています。

あの学校は…

実際、今作『中学受験 大逆転の志望校選び』を読むと、本書内の「マトリクス」で、すべての学校が網羅されているわけではありません。偏差値表を見てから「マトリクス」を見ると、学校が少ないなという印象を抱きます。ですから、

「あれ?うちの子が志望している学校がない…」

というようなことがあるかもしれません。難関校、上位校、有名校以外のカバー率は低いと思います。

我が家は通塾していないので、塾がどの程度校風や過去問チェックをしてくれるのかわかりません。結局は、親の地道な志望校の校風や過去問チェックが必要なのかもしれませんね。

過去問

みなさんご存知のように、志望校の過去問を解くことは非常に重要なことです。

数年分をすることで、その試験でどのような生徒を選抜したいか、学校の意図やメッセージが読み取れてきます。そして、さらに過去問をさかのぼると傾向が変わる時期があるはずです。そこより先は過去問を解く必要性はあまり高くないと思います。

ただ、第一志望校は10年単位(手に入れられるだけ)で過去問にチャレンジするもありだと思います。合格最低点を何回クリアできたか、合格最低点よりどれだけ点数がとれたかで、子どもの自信につながるからです。

逆に、いずれも達成できなかったら、現状で何が足りていないのかの指標になるので、より戦略が立てやすいのではないでしょうか?

この本には「赤本」(オレンジ本!?)の使いこなし方、大逆転に直結する過去問の取り組み法について、我が家のような塾なし受験組にはありがたい、こまやかな記述がたくさんあります。

幻想

子どもに本当に合った学校。子どもに合う…、現実問題とても難しいことだと思います。学校に不満があっても、友達がいるから、部活が楽しいからなど理由は何でもいいので、毎朝子どもが楽しく家を出ることができる学校に通学できるのが理想ですね。しかし、理想と現実の差には厳しいものがあるかもしれません。

「校風マトリクス」で子どもに合っていると思った学校に入学しても、その後、どうも違う…ということはしばしばあることだと思います。それが許容できるか、できないか。それによって、学校に対する評価は変わるでしょうし、6年間が無駄にならないと思います。

自分たちが良いと思って入学した学校でも、どうしてもその学校が合わないということはあると思います。不幸にもそうなった場合、無理に我慢する必要はなくて、地域の公立中学に転校するとか、高校受験をすればよいとガン子には常々伝えています。

まとめ

今回は書評というより、持論展開がメインになってしまいました。m(_ _)m

中学受験でも戦略が大事ということをわかりやすく、「マトリクス(図)」というより視覚に訴える方法で教えてくれる本です。Step 1 志望校選び編、Step 2 志望校対策編それぞれでこまやかな視点に立った記載がたくさんありますので一度手に取って読んでみることをおすすめします。

もしかしたら、好き嫌いがはっきりでるのかもしれませんが、個人的には中学受験の対する知識の再確認ができましたし、とても参考になる本だと思います。

(F)

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