第1回 日能研 全国公開模試

公立中高一貫校の受験まであと1年を切り、中学受験講座を大急ぎで進めて(国語以外の3科目)やっと通常の受講月まで追いつきそうだと言う頃

「中学受験する人が勉強するための講座をやってきたのだから、ガン子の立ち位置を知るために力試ししてみるのも良いかも??」

と考えた父と母は、『第1回 日能研 全国公開模試』を申し込みました。

(日能研の全国公開模試は、地方在住でも自宅受験ができると言うメリットがあります。

地方在住ですとSやNやYと言った大手進学塾は存在しないので、模試を受けることはとても難しいことなのです。)

たった3〜4ヶ月、非力な素人両親が突貫工事で仕上げたガン子と言う名の船を、中学受験と言う荒波の海に浮かべるような無謀な行為(^^;;

そもそも公立中高一貫校を目指しているはずなのになぜ!?とガン子は思ったかもしれませんが、ぼんやりしているので何も思わなかったかもしれません…。

公開模試当日の午前中、宅急便で試験問題が届き、タイマーを時間通りにセットして親の監視下で試験を受けます。

ガン子はE光ゼミナールの統一模試か公中テスト、公立中高一貫校のオープン模試しか受けたことがなく、一万人規模の、私国立中学受験のための試験は初めてだったので親も子も手応えがよく分かりません。

いつもと変わらず淡々と問題を解いているように見えましたが、答え合わせをしてみると国語と算数は何とも言えないような点数。

社会と理科は、おそらく絶望的な点数なんだろうなぁと言うことが分かるような点数を叩き出してきました(・・;)

その結果がこちら。

国語 偏差値52     算数 偏差値52

社会 偏差値36     理科 偏差値33

2科目偏差値 52     4科目偏差値 44

国語は何も勉強してこなかったにしては出来ている方なのか?

算数は、欲を言えばもう少し解けたような…

社会はほぼ半分が空欄。日本の緯度経度の問題は全部×。

理科。最初の大問すら一問しか合ってない、、やった問題が出てるけど、やっぱり覚えないかぁ。そうだよなぁ。

未習分野が出題されたわけではないのです。

一通り勉強はしてるはずですが、頭に少しも残っていないのです。

それでもガン子は首都圏の中学受験を考えているのではなく、あくまでも地元の公立中高一貫校を目指しているので、社会と理科に関しては全く出来ていない暗記にもう少し時間をかけて少しずつ力をつけていければ伸びてくるかなとのんびり構えていました。

【書評】わが子に教える作文教室 清水義範 講談社現代新書

『わが子に教える作文教室』 (講談社現代新書)

著者:清水義範

公立中高一貫校対策

私立中学受験ではほとんどの場合関係ありませんが(最近は募集定員の一部で適性型の試験を採用する学校もありますが・・・)、ガン子がまだ公立中高一貫校を志望していた時に作文の本を何冊も読みました。

作家

『わが子に教える作文教室』の著者は、作家の清水義範さんです。

「なぜ作家が作文の本を?」

それはご兄弟の関係で小学生の作文指導を十数年していたからでした。そのような背景に興味を持ち、新書で手に取りやすかったため、いわゆる中学受検作文対策の一環で最初に読んだ本です。 “【書評】わが子に教える作文教室 清水義範 講談社現代新書” の続きを読む

【書評】二月の勝者 -絶対合格の教室- 第1巻

「二月の勝者 -絶対合格の教室- 第1巻」

作:高瀬志帆

 

話題の中学受験マンガ

前回書評を書いた「中学受験をしようかなと思ったら読むマンガ」の作画の高瀬志帆さんによる塾目線からの中学受験マンガです。最初に『君たちが合格できたのは、父親の「経済力」そして、母親の「狂気」』というなかなか刺激が強いセリフから始まります。 “【書評】二月の勝者 -絶対合格の教室- 第1巻” の続きを読む

【書評】中学受験をしようかなと思ったら読むマンガ

「中学受験をしようかなと思ったら読むマンガ」

漫画:高瀬志帆 原作:小林延江

ムック本

中学受験業界(というものがあるのか?苦笑)で話題騒然の漫画「二月の勝者」の作者である高瀬志帆さんが漫画を描いているムック本です。

これ1冊で「親のすること」丸わかり!と表紙に書かれているとおり、地元の公立中高一貫校を受検しようと考え始めた時に特別付録の「公立中高一貫校を大解剖!」も目当てに購入しました。 “【書評】中学受験をしようかなと思ったら読むマンガ” の続きを読む

優しいお母さんでいられるはずがない

ガン子が6年生になる年の2月に何とか追いついた受験講座。

ここまで順調に進んだかと言えば、そんなことはあるはずもなく3日に1回くらいは戦争が起こります。

まず、小学5年の秋まで子どもの成績なんて小学校でもらってくる通知表と、夏休みの面談で告げられる学年初めの市のテストの結果、先生の評価でしか知ることがなく、模試なんて受けたこともありませんでした。

底辺公立小学校では優等生気取りだったガン子は、図書室で本を借りることが楽しみで、休み時間は図書館。借りた本の数は学校で2位。趣味は読書。宿題もきっちりこなし、なんとなーくそれなりに良い成績を取り、先生からの評価も悪くありませんでした。

そんなわけで自分の子どもはそんなに勉強ができないわけじゃないだろうと勝手に思い込んでいました。

それが一緒に勉強を始めてみたら驚愕することばかりです…。

そもそも問いの意味がわからない。

『問3. 問2の気体の性質として正しいものを選びなさい。』

なんて問題では「問2の気体って何?」と聞いてくる。「問2で答えた気体だよ、その性質を選ぶんだよ」おいおい、そこからかい、と突っ込みを入れたくなる…。

漢字の書き取りでは、全体の文章を読まないで傍線部だけ読んで答えようとするのでトンチンカンな答えばかり。「場が白けてしまった」を何の疑いもなく「しろける」と読む。

あなたはいったい本の何を読んでるんでしょうね??

本をたくさん読む=国語ができる、読解力が身に付く

ではないことをこの時初めて知りました。

計算だって2ケタ同士のたし算すら暗算できないどころか、筆算でも間違う始末。筆算の線を定規で引くガン子に、「そんなことしてたらいくら時間があったって終わらないよ?」と言っても「学校では定規で引かないとダメなんだよ!」と言い返してくる。

(余談ですが、一度先生に伺ってみたいと思っていたのですが、筆算の線を定規で引くと何かいいことがあるのでしょうか??きれいなノートになるってことなんでしょうか?とてつもない無駄なことを強いてる気がするのですが…)

そんなこんなで、ガン子が小学校5年の終わりに近づいたころに自分の子どものあまりのできなさ加減に直面した訳です。

「もう、定規で筆算するのやめなさい!」「なんでこんな漢字が読めないの!?」「これ5分前にも説明したでしょ!!」と、感情的になってきます。

おそらくご近所からは少しおかしいお母さん、もしくは虐待を疑われているんじゃないかと思っています。

そして少し冷静になって反省し、次からは穏やかに…なんて思っていても1分前にやったことすら思い出せない!

受験勉強を語る上で必ず「エビングハウスの忘却曲線」の話が出てきます。記憶がどのくらいの速さで忘れられていくかと言う実験のお話ですが、20分後に42%、1時間後では56%、1日後に約70%、1ケ月後には79%が忘れてしまうという結果が出ているため、記憶が低下してきた頃に復習をすることで忘却の速さを緩やかにすることができるというものです。

ガン子の場合はこれが当てはまらないんじゃないかとずっと思っていました。

そもそも忘却曲線に乗るような記憶がないのです。

今話したことも覚えていない。これは相当イライラします。イライラしすぎて死ぬんじゃないかと何度も思ったほどです。

そして3日に1回、「もう辞めなさい!!」となるわけです。

そしてガン子は必ず、「やだ、辞めない。やる。」と言い、ひたすらこの繰り返しでいい加減バカらしくなってきます。

ちょっと前まで折った折り紙の裏に「お母さん、大好き」なんて書いてしょっちゅう持ってきてくれていたのに、そんなこともう絶対にありません。日に日に嫌われていきます。

勉強に付き合ってこれは割に合わない。優しいお母さんで、楽しくおだやかに勉強できたらいいのにと思ってはいるのですが、なかなか難しいのが現実です。