「小6になってグンと伸びる子、ガクンと落ちる子 6年生で必ず成績の上がる学び方7つのルール」
著者:akira
アメブロ
更新頻度が落ちていますが、熱狂的な支持者(支持母?)が多いアメブロ「日能研の歩き方」のakira先生の著作です。amazonのカスタマーレビューではおおむね良い評価を得ている本です。
akira先生はノウハウにこだわり続け、ご自身の教室の実績を上げてきたそうです。我が家がある地方都市には日能研がないので、日能研のノウハウの一端をのぞいてみたくて購入しました(ただし、本書は塾の総意ではなく、個人の見解との断りがあります)。
中学受験を成功へと導く3つのポイント
akira先生によると、中学受験を成功へと導く3つのポイントは、①子どものやる気(結局、合格を勝ち取るのは子ども)、②データ(塾の力を借りた解析)、③勉強法(アリとキリギリスでは必ずアリが勝つのが中学入試) だそうです。この3つだけかどうかの異見は置いて、一番目に「子どものやる気」を持ってきたのは多くのお子さんを指導してきたうえでの考えだと思いますし、個人的にも同意できる考えです。また、「勉強は才能ではありません。努力すれば必ず結果がついてきます。」という言葉がこの先生の考えのすべてを物語っていると思います。塾の教室長視点で、通塾を前提にしたアドバイスになっていますが、自宅学習でも参考になることや再確認する事項が記載されていました。
内容
第1章 なぜ6年生になると、成績が急伸したり急落したりするのか
国語で「語句・漢字と言った知識事項の定着への意識が高い子は間違いなく伸びます」というのは納得です。社会、理科での本書内での指摘は一理あると思いますが、よほどの難関校でなければ出遅れても追いつくことは可能だと思います。算数は急落する可能性が最も高い科目とのことですが、我が家のように下からの追い上げ組にとっては関係ないですね(苦笑)。「応用問題の攻略は、自力で解ける基本問題をいくつストックしているかにかかっている」というのは実体験としてその通りだと思いました。
第2章 即効性あり!6年生で成績が伸び悩んだり、急落したときの学習法
科目別編
国語の語彙を増やす(→評論に慣れる/物語を読む→内容の相互関係を正しく読み取る)、算数のケアレスミスをなくす(→テストの直しを行う→応用問題での得点率を上げる)、社会の記憶に五感を使う(→復習)はその通りだと思いました。
総合編
小6の夏休みの過ごし方、テスト対策、過去問の進め方が書かれていますが、過去問に取り組む回数が「第一志望校は年内に4年分、年明けに1年分」、「第二志望校以下は冬休みに1年分」としているのは最も効率が良いとの判断だと思います。ただ、学校によってはさらに過去問をさかのぼって「見えてくる」こともあるので、本命校の過去問は取り組まないにしても、先生の指摘よりさらにさかのぼって手に入れておいた方が良いと考えています。
第3章 6年生で伸びるための5年生での学び方
我が家には手遅れでした・・・。
第4章 最後の最後まで伸びる!受験直前の取り組み方
冬期講習も含めた塾でのことが多く書いてあり、我が家とはマッチしなかったので割愛します。
第5章 6年生で必ず成績が上がる学び方7つのルール
この章で書かれている7つのルールはどの家庭でも実践していることのように思います。再確認なのかな?と思いました。
特別付録は少ないものの役立ちます♪
(F)