国語の読解は語彙力で決まる!?

「国語の読解は語彙力で決まる!?」

国語は語彙力!?

国語の成績を伸ばすためには、私自身は語彙力が非常に重要だと思っています。中学入試の国語の長文読解では、子どもにもわかるような平易な文章で書かれている説明文・論説文も出題されますが、難しい言葉が多用されていたり、大人が読んでも少し読みにくい文体の説明文・論説文が出題されることがあります(学校にもよりますが…)。たとえば、有名な方では内〇樹さんとか…。私自身は好きで何十冊も購読していますが、ガン子は名前を見ただけで拒否反応を示します(汗)。

話がそれますが、ガン子には、国語の長文問題を読む時、文末に記載されている著者とタイトルを必ず確認するように言っています。著者を知らなくても、タイトルでその本の主旨・主張がわかることがあるからです。主旨・主張がわかると、ガン子にとってわかりにくい文章でも設問に答えやすくなるかもしれないからです。

話を元に戻して…、難しい言葉が多用されていたり、大人が読んでも少し読みにくい文体の説明文・論説文が出題された時、どう対応するか?どう対応できるか?こういう時は、いつもより気合を入れて集中しなければいけないのに、ガン子は苦手意識から集中力がむしろ低下してしまいます。

よほど語彙力がある子どもでない限り、同じ問題を見たらガン子と同じように反応するはずで、そういう時に語彙が豊富であれば、わずかでもアドバンテージになると思います。言い換えれば、語彙力があれば、ごくわずかかもしれませんが著者が言いたいことがわかりやすくなるということです。

語彙を増やす場合、漢字を含めて考えた方が良いですが、ガン子の漢字の学習についてはすでに書いていますので、今回はカタカナ語、熟語、ことわざなどについて我が家の取り組みを書こうと思います。

*学校によっては、四字熟語やことわざが出題されますので、そういう意味でも語彙力は重要です。

小学生の語彙を家庭でどう増やす?

受験生といえども所詮は小学生。大人レベルの語彙力がないのは当然です。むしろ、あったら脅威というより恐怖を感じますね。我が家では、大人同士の会話でも、子どもとの会話でも使う言葉を変えることはしていません。ですから、子どもには分からない単語、熟語やカタカナ語が会話に出てきます。わからない言葉が出てきた時がチャンス!

「それどういう意味?」「それ何のこと?」

と反応が来ればこっちのもの。「それはね、〇〇〇〇だよ」と説明して覚えられるようにします。こういう学びは結構有効だと思います。それはガン子が中学受験を決意する前から意識的にしてきました。…が、しかし、面倒臭がりで言葉に関心が乏しいガン子は、親が難しい言葉を使っても、雰囲気だけを感じとって意味を聞くこともなく華麗に(!?)スルーすることが多く、親としては心の中で悪戦苦闘していたところです…(^^ゞ。

マンガで語彙を増やす!?

会話の中で語彙を増やすこと以外に家庭で何ができるのか?読書?受験勉強の真っ最中にのんびり読書をしている時間はありません。では、机に向かって語彙を増やす勉強をするのか?はい、我が家ではしました!(笑)

ふくしま式「本当の語彙力」が身につく問題集 小学生版』を使用しました。これは良い問題集だと思いますが、受験向けというよりもう少し下の学年の基礎的な内容だと思いました。ガン子は「柱」がだいたいわかっていたので、どんどん進めてあっという間に2周して終了にしました。ガン子にとって2周したことが効果的であったか?正直なところわかりません(苦笑)。知識の確認になったとは思いますが…。

机に向かって語彙を増やす勉強にいったんピリオドを打ったあとにどうしたか?ちょっとしたすき間時間を使ってマンガを利用しました。

『小学生のまんが カタカナ語辞典』 学研辞典編集室編

カタカナ語は、『小学生のまんが カタカナ語辞典』を使いました。この本の良いところはオールカラーでマンガが見やすいところです。複数の方によって作画されていますが、統一感がある画風になっていることも見やすい理由だと思います。

1ページ1つ完結で、4コマまんがとともに、意味、使い方、関連語、(+参考)の3(4)項目が説明として載っていて内容も十分です。本文以外に巻末には、「時事用語のなかのカタカナ語」「一発変換リスト」「たしかめドリル」があります。

約800語収載されていますが、2010年発行ですので比較的新しいのものは収載されていません。このシリーズには『ことわざ辞典』『四字熟語辞典』『慣用句辞典』などもあって目的に応じて使い分けられます。

マンガでわかる!10才までに覚えたい言葉1000 高濱正伸監修

カタカナ語は意外とわからない言葉が少なかったので、次に使ったのは『マンガでわかる!10才までに覚えたい言葉1000』です。前出の『小学生のまんが 〇〇辞典』シリーズを使うことも考えましたが、ことわざ、四字熟語、慣用句を使うと覚える数が多くなり、内容のボリュームも大きくなるので、難しい言葉、ことわざ、慣用句、四字熟語、故事成語、カタカナの言葉が1冊にまとまっている『マンガでわかる!10才までに覚えたい言葉1000』を使いました。

こちらは1ページに3種類載っていて、それぞれ1コマまんがに簡単な説明と用法が加えられています。本当に簡単にしか説明が書いていないので、単語帳的と言ってもいいかもしれません。ガン子は歯磨きをしている時に片手で持って読むなどすき間時間に使っていました。

こちらも複数の方が作画していますが、画風に統一感が乏しく、『小学生のまんが カタカナ語辞典』よりまんがの質(無理に笑わせようとしている感も…)が落ちる印象を持ちました。内容とは関係ありませんが、マンガはモノクロで、本の紙の質が良くありませんので、不満に思う方がいるかもしれません。

この本に収載されている「他力本願」の説明に誤用が定着した(!?)ものだけ書かれていて、浄土教本来的な意味ではないとの指摘もありますが、おそらく意図的にそうしたものではないかと思います。

この1冊ではまだまだ足りないと考える方は『マンガでわかる!10才までに覚えたい言葉1000 レベルアップ編』が発売されていますから、そちらを使用するのもアリだと思います。

結果や如何に?

工夫やすき間時間を使って語彙を増やすように努力しましたが、結果や如何に?正直なところ、親から見て語彙がすごく増えた印象は持ちませんでした。しかし、単に知識としての語彙力を試す問題での正答率はまあまあ高かったですし、過去問や模試の問題を解く時、難しそうな文章でも的を射る解答を出せるようになっていったので、ざまざまな勉強をする過程で語彙力(と集中力)が強化されて行ったのかもしれません。

(F)

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