『プレジデント Family 「熱中する子」がグンと伸びる!』2018 夏号
特集 「熱中する子」がグンと伸びる!
第2特集 夏休みこそプチグローバル体験
気になった記事をいくつか…
未来の泰斗
10歳の天才卓球少年の記事です。スポーツの天才と言われる少年・少女を見聞きした時に確認すると、多くの場合、両親または父親が同じスポーツの経験者ですね。この少年も例に漏れず、幼少時からの英才教育で才能が開花しているというパターンです。同じ卓球の張本選手、違うスポーツですが体操の内村選手、白井選手も同様ですね。
この少年は、まだ10歳なのに向上心にあふれ、オリンピックで金メダルを目指して自分に厳しく向き合う姿にただただ感心するしかありません。是非目標を達成してほしいと思います。
一方で自分の子どもにどうなってほしいかと考える時、このようにものごころがつかないうちから、自分の経験を子どもに押しつける形になると、他にもあるはずのその子の多様な才能を結果として摘んでしまうことが本当に正しいかどうかわからないと思う気持ちもあります。
ぼくが運命の仕事に出会うまで
発達障害(アスペルガー症候群)の16歳のコーヒー焙煎士(と家族)のお話です。
発達障害のため中学で不登校になってしまい、どう生きていけばいいのかと両親とともに必死に模索したそうです。1年間で20種類ほどの職業を見て回ったものの、どの仕事も満足できず、ただ一つ、家族のために入れていたコーヒーの焙煎を自分でやってみたところ、それがハマったのです。焙煎士の少年は、
『もし、好きなこと、得意なことが見つからず。苦しんでいるお子さんがいるなら伝えたいです。何にもできなかった僕にも見つけることができたのだから、お子さんにも「これだ」というものが絶対あります。でも、それを見つける近道はなくて、とにかく体験してみるしかないというのが僕の実感でした。だから、お子さんと一緒にいろんな世界を覗いてほしいです。』
『そして、探すときのエネルギー源となったのは、皿洗いや風呂掃除、料理などの家事を通じて得た小さな達成感と、家族からの「ありがとう」の言葉でした。人の役に立てたという喜びが、何もできないと絶望して縮こまっていた僕を、ここまで導いてくれた。どんなに小さなことでもいいから、「できた」という成功体験を積み重ねさせてやってほしいと思います。』
と語っていて心に響きます。ご両親のインタビューも掲載されています。
このご両親によるサポート、先の天才卓球少年に対するご両親のサポートを考えると、自分が子どもにしていることが本当に子どものサポートになっているのかと深く考えさせられました。
その他
特集記事も興味深かったですが、
川島隆太 vs. 陰山英男「スマホとの上手な付き合い方」
書く力の現場
が個人的にはおもしろかったです。
夏休みに大逆転した子が何をしたのか
は少し大げさなタイトルのように感じましたが、成績を上げるには子どもの立ち位置をきっちり評価することが重要であることを再認識しました。
(F)