受験生になるまで(2)

E光ゼミナールの入塾時のテストは、入塾の時点までに小学校で習った範囲までしか出題されないようで

「とてもよくできていますよ」

 

と褒めていただきました。ただ、学年途中の入塾なのでグループ指導の中に入るには遅れを取っているため自習室に通い、補習を行いながらグループ指導について行くという方向で進められることになりました。

週に二回、公立中高一貫コースを目指す国語と算数の受講でしたが、臆することも動じることもなく淡々と通い、学校より少し先の分野を学ぶことに楽しさを覚えていたようです。

ただ、受講後には必ず宿題が出されます。国語なら漢字と学習した範囲について数ページ、算数なら計算問題やプリントなどの練習問題です

ガン子はこの「宿題」に苦労していました。

何十ページもあるわけでもないのに、宿題をこなすのにとても時間がかかるのです。

計算も、普通なら暗算で解くような問題でもいちいち筆算し、頭の中で答えを出せず、時間ばかりが過ぎていきます。国語も同様で、漢字を書きとる練習でも一字一字自分の気に入らない字はすべて消し、書いたり消したりしながら終わったころには消しゴムのカスが山積みで、就寝時間をとうに過ぎているという始末。

計算の工夫を教えたり、消しゴムの使い過ぎを指摘しても全く改善せずただただ塾へ行って授業を受けて、宿題を一週間以内にこなすのがやっと、、、という状況がしばらく続きました。

塾に通い始めて少し経ったころ、ガン子が塾の補習でやったプリントを見せてくれました。

それはまだ小学校では習っていない「分数の計算」の分野でした。ガン子の解答のほとんどにバツがつけられており、先生から「もう一度やり直しましょう」とコメントされていました。

もう一度やり直すも何も、もう一度やり直したってきっと同じ結果にはずです。塾に通っていた子には分かることも、途中から入り、小学校では未習の分野をガン子は塾の授業で理解できなかったのでしょう。

これは補習だけに任せておいてはついていけない!と気づき父と母で対策を講じました。

ガン子これまで幼稚園の頃からチャレンジを続けてきました。ガン子にとってはチャレンジの教材が最も親しみやすい参考書であり問題集だったため、チャレンジの「中学受験講座」を受講して、追いついていない部分は追いつくように、あわよくば先取りまでできるようにと考えました。

チャレンジの「中学受験講座」は、(チャレンジのサイトによると)「発展的な力をつけたいかた」「中学受験をお考えのかた」のための教材であり、公立中高一貫校の「受検」を目指す目的ではないと思いますが、その時の我々にはガン子を人並みの受験生にまで持っていくにはこれが最善の方法と思われました。