受験生になるまで(1)

新年度

2017年度入試が終わり、現小学5年生は新6年生としてスタートを切ったころでしょうか。

我が家では今年、首都圏中学受験を終了しました。

1年前はまだ、ただ漠然と地元の公立中高一貫校を目指してなんとなく勉強していたガン子が首都圏中学受験へ転向し、合格を目指して家族で歩んだ11カ月を備忘録という意味も含めて現在進行形で書いていこうと思います。

『地方底辺公立校』

副題にもある『地方底辺公立校』とは何か?

毎年4月に小学校で行われる市の標準学力検査の結果が夏休みの個人面談で渡されます。ガン子が小学4年生だったころ、担任の先生に

「この学年の生徒の1/4しか市の平均に達していません」

と言われ、衝撃を受けました。6年生になった時の面談では、

「この学年の学力は、中学校へ進学させられないレベルです」

と言われました。

小学校6年生で、47都道府県どころか自分の住んでいる都道府県が言えなかったり、授業参観では先生が話していても構わず教室内で親同士が話していて授業が聞こえなかったり…。

1週間に数回、ケンカ沙汰で救急車が来たり、生徒が授業をボイコット、学校を脱走したり…。

担任の先生からは

「この学校に赴任が決まった時、私、エッ…と思ったんですよ」

と衝撃のお言葉をいただいたほどの、数え上げればキリがないほどのなかなかの小学校。

いざ中学受験!?

ガン子は小学校での成績は良い方でしたが、上級生にもなると、

「このまま地元の公立中学校に進学していいのだろうか?」

という思いもあったのかもしれません。

5年生の夏休みに入る直前に『地元公立中高一貫校の学校説明会のお知らせ』をもらって来ました。

「受験したいの?」

と聞くと、

「分からないけど、受験してもいいかなとは思う」

との返事。

しかし、小学5年生の夏休みは、ずっと前からサマーキャンプやおばあちゃんの家に遊びに行くなど予定をぎっしり入れていたので、受験に関する知識を仕込む余地はありません。仕方がないので、ガン子に受験についての話をするのは夏休みが終わってから、ということでガン子が不在中に父と母で公立中高一貫校受験について調べることにしました。

調べれば調べるほど公立中高一貫校の勉強は公立中高一貫校なんてなかった時代に育った我々には分かりにくく、これは塾の公立中高一貫コースにお願いするのが最善かなという結論に至りました。

5の夏休みという、今思えばかなり大事な40日間をまるまる満喫した帰ってきたガン子に

「塾に行ってみる?」

と聞くと、

「それでもいいよ」

とのことで、近所のE光ゼミナールの入塾前テストを受けに行きました。