受検か受験、地方か首都圏、それが問題だ!

相変わらず時間を有効に使わず、のんびりマーペースに過ごすガン子に、このままでは公立中高一貫校の受検は難しいのではないか、というテーマで親子会議が進む中飛び出したガン子の「関東の私立中学校を受験したい」発言。

地元の公立中高一貫校を目指していたはずなのになぜ首都圏の私立中学校なのか…。ガン子は東京出身で4歳まで東京に住んでいましたが、当時の記憶はおぼろげで戻りたいという意識はないようです。

よくよく話を聞いてみると

・女子校に通いたい

・首都圏の私立中学校に漠然とした憧れを抱いている

・地元志向の強い公立中高一貫校に進学して、大学までこの地方都市で過ごすことになるのは嫌だ

そんな理由があるようでしたがはっきりとしたことは言いません。ガン子本人にも明確な理由はなかったのかもしれません。今思えばたぶんそうなのでしょう。それでも「絶対に受検勉強は続けたい」と言うことと「首都圏の私立中学を受験したい」という2点は譲りません。

どうにも着地点が見えてこないので、「公立にしても私立にしても、受検/受験するなら勉強はしなければならないから、まずはE光ゼミナールの塾長の先生にお話ししてみて、それから一緒に考えよう」ということでいったん家族会議は終了しました。

すぐにE光ゼミナールの先生に電話し、面談の日程を組んでいただきました。

率直に子どもの希望である首都圏受験の話をすると、塾長先生は、「ガン子さん、算数は計算が遅いです。クラスでもビリの方でしょう。ノートを取るのも遅く、実力が及ばないので首都圏なら中学受験ではなく高校受験に切り替えたらいかがですか?今から首都圏の私立中学の受験は厳しいでしょう。まじめにコツコツとは勉強しているようなので、中学で実力が伸びるかもしれませんので…」というお話をされました。(中学受験をしたいと言いに来たのに高校受験しろと言われるとは思わなかった!!)

それでも本人が首都圏の中学受験を希望していることを重ねてお伝えしたら、東京の城東地区から地方都市に流れ着いた(!?)塾長先生は、キレ気味に「じゃあ、受験したらいかがですか!?」と返答してきました(苦笑)。

「お父様、お母様は首都圏の受験事情についてご存知ですか?」と聞かれ「私は昔中学受験してますが…今、いろいろと勉強中です」と答えたところ、「お母様が受験なさった頃とは違うんです!」と、間髪入れずおっしゃいました。

「1年前のものしかありませんが…」と、首都圏中学の偏差値表を提示しながら、まあ、娘さんの今の実力なら、このあたりですかね?的に、M中、N中、W中という3校を具体的に出してきました。確かにガン子のデキは良いとは言えないかもしれません。が、統一模試も公中テストも塾内ではそれなりに頑張ってきたと思っています。それなのに偏差値表の最下層の学校を提示されたことに思わず、「この辺の学校ならば中学受験しても意味がない」と応酬してしまいました。時間も作らずマイペースに過ごすガン子にイライラしながらも、一緒に勉強してきた日々を思いだし、ここまで言われてしまうガン子が不憫でなりませんでした。

(そのとき使用した偏差値表。偏差値40-45に青いラインが引かれています。頑張ってこの辺を目指しましょう、というお話でした)

この言葉がさらに塾長先生を怒らせてしまったのかもしれません。

「まずは塾で用意する試験で実力をはかってみましょう」と提案され、すぐにガン子は試験を受けに行きました。